根
APAF Lab
ボーダーを越えて、身体を超えて、
アジアの舞台芸術の未来へ
アジア各地で活動する舞台芸術の人材が文化や国籍を超えて集まり、新たな価値観を養うことで自身の活動の「根」を広げていくためのアートキャンプです。公募で選ばれたLabメンバーは作品等の成果物に向かうのではなく、お互いの活動や価値観の共有、レクチャーやディスカッションなどのアクティビティを通じて世界観を広げながら各自のリサーチに取り組みます。2か月間(8月後半~10月後半)の期間中は、3人のファシリテーターが参加者に伴走し、最後に一般公開のプレゼンテーション/フィードバックセッションを実施します。
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Lab ファシリテーター
JK アニコチェ(フィリピン)、アルシタ・イスワルダニ(インドネシア)、武田 力(日本)
プロフィール >
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Lab メンバー
ニア・アグスティーナ(インドネシア)、ショーン・チュア(シンガポール)、アレクシス・カン(中国)、ボルム・カン(韓国)、ジュンイー・マー(マレーシア)、スナヤナ・プレムチャンデル(インド)、ネス・ロケ(フィリピン)、山口惠子(日本)
※アルファベット順
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公開プログラム
>> パンフレット
1.最終プレゼンテーション
■ オンライン配信(予約不要)
[Part1] 10月23日(金)15:00〜16:00
1. アレクシス・カン(中国)/ Alexis Kam (China)
A Performance that can never be performed “LIVE” / “ライブ”では上演できないパフォーマンス」
2. スナヤナ・プレムチャンデル(インド)/ Sunayana Premchander (India)
we – disobey, remember, inhabit – revolt / 私たちは――服従しない、覚えている、占拠する――反抗する
3. ネス・ロケ(フィリピン)/ Ness Roque (The Philippines)
( 1 : 1 )
4. 山口惠子(日本)/ Keiko Yamaguchi (Japan)
Re: I So Late
[Part2] 10月24日(土)15:00〜16:00
1. ニア・アグスティーナ(インドネシア)/ Nia Agustina (Indonesia)
The Spectators: A Virtual Spectatorship Studies Based on Behavioral Trends Using Social Media (Case Study: Instastory) / 鑑賞者たち:SNSでの行動傾向をもとにしたバーチャル鑑賞に関する研究(ケース・スタディ:インスタストーリー)
2. ショーン・チュア(シンガポール)/ Shawn Chua (Singapore)
Safe Exit / 安全な出口
3. ジュンイー・マー(マレーシア)/ Jun Yi Mah (Malaysia)
Prayer : Unseen : Seen : Unseen : Seen : Unseen … / 祈り:見えない:見える:見えない:見える:見えない……
4.ボルム・カン(韓国)/ Boreum Kang (South Korea)
To be Anger-free / 怒りから自由であること
■ 映像上映(予約不要)
10月23日(金)17:00〜21:00/24日(土)11:00〜21:00/25日(日)11:00〜16:00
会場:東京芸術劇場アトリエイースト
2.フィードバックセッション
■オンライン配信(要予約)
日程:10月25日(日)16:00〜18:30
※APAF Lab最終プレゼンテーションをご視聴の上、ご参加ください。
詳細(Peatix) >
[登壇者]
Lab ファシリテーター:JK アニコチェ(フィリピン)、アルシタ・イスワルダニ(インドネシア)、武田 力(日本)
>> プロフィール
Labメンバー:ニア・アグスティーナ(インドネシア)、ショーン・チュア(シンガポール)、アレクシス・カン(中国)、ボルム・カン(韓国)、ジュンイー・マー(マレーシア)、スナヤナ・プレムチャンデル(インド)、ネス・ロケ(フィリピン)、山口惠子(日本)※アルファベット順
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APAFディレクター:多田淳之介
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フィードバッカー:リバー・リン(台湾)、武藤大祐
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APAF2020 Lab ファシリテーター
JK アニコチェ
フィリピン
パフォーマンス作家。芸術・文化・社会発展を交差させる活動をおこない、その内容はブラックボックスでのパフォーマンス創作や、多様なコミュニティとの関わりを通じた作品制作を行うなど多岐にわたる。分野にとらわれないパフォーマンス集団 Komunidad X の創設メンバー。また現代文化の研究団体 Sipat Lawin Inc. の芸術監督や、さまざまな芸術祭のフェスティバルディレクターを務める。近年ではニューヨーク、台湾、上海などでも活動を展開。昨年のフェスティバル/トーキョー19では体験型パフォーマンス『Sand (a)isles』を発表。
アルシタ・イスワルダニ
インドネシア
Photo by Rita
1986年生まれ。俳優、パフォーマンス作家。様々な文化・分野横断的なアプローチでパフォーマンス・トレーニングを研究。マーシャルアーツ、ジャワ舞踊、スズキ・トレーニング・メソッドの他、パフォーマンス手法として民族誌学を学ぶ。アジア地域間のコラボレーションに参加するほか、国内および国際フェスティバルでソロパフォーマンスも発表。個人と社会両方の問題に切り込んでいくことを企図した舞台芸術の探求と創作に取り組む演劇集団 Teater Garasi / Garasi Performance Institute のメンバー。APAF2019 Labの参加者。
武田 力
日本
©瀬尾憲司
1983年生まれ。演出家、民俗芸能アーカイバー。大学で教育学を学び、幼稚園に勤務。その後、チェルフィッチュに俳優として参加し、欧米を中心に活動するも、東日本大震災を機に演出家に。「警察からの指導」「たこ焼き」「小学校教科書」など身近な物事を素材とし、また限界集落の民俗芸能の復活/継承を手掛けるなどして、観客とともに現代社会を思索する。近年はフィリピンや上海で制作や、中国・武漢でアートスペースを展開している。横浜市芸術文化振興財団2016,2017年度クリエイティブ・チルドレン・フェローシップ、2019年度国際交流基金アジア・フェローシップに選定された。
Labメンバー
6月3日~7月4日までの募集期間に、17か国から105人の応募がありました。ディレクター、ファシリテーターの書類選考・面接を経て、次の8名がLabメンバーに選ばれました。
ニア・アグスティーナ
インドネシア
1989年生まれ。ジョグジャカルタ拠点。インドネシアのダンス業界における若手の育成に従事。2015年、Paradance Platform設立。2016年よりIndonesian Dance Festival共同キュレーター。2017年より、夫のアフマド・ ジャリドゥと共にパフォーマンスアートおよびパフォーミング アーツの批評ウェブサイトgelaran.idを運営。2020年2〜3月、国際交流基金アジアセンターのアジア・フェローシップ・プログラムにより来日し、ダンス業界の若手のためのプラットフォームをリサーチ。
ショーン・チュア
シンガポール
1989年生まれ。リサーチャー・アーティスト。体系的アーカイブ、人間性の不思議、戯曲の参加型枠組みにフォーカスした活動を展開。ナショナル・アーツカウンシル・シンガポールの奨学金により、ニューヨーク大学ティッシュ芸術学部舞台芸術学の修士号を取得。Bras Basah Open: School of Theory and Philosophyの創設メンバー。soft/WALL/studsの運営メンバー。
Photo by Mish’aal
アレクシス・カン
中国
Photo by Wang Yuanqing
1992年生まれ。コンテンポラリーダンサー、パフォーマー。香港で生まれ、幼少期をマカオで過ごす。2014年、BeijingDance/LDTX(北京雷動天下現代舞団)入団。2020年退団、ソロアーティストとして活動を始める。異なる芸術ジャンルとの創作に関心を持ち、分野横断的なコラボレーションや挑戦の機会を探っている。2013年に第13回マカオ・シティ・フリンジ・フェスティバルのSolos/Duets Showcase、2017年にMacau CDE Springboard 2017に招聘。2021年の第31回 Macao Arts Festival(澳門藝術節)にて新作発表を予定。
ボルム・カン
韓国
ⓒSang Hoon Ok
1991年生まれ。ソウル拠点。演出家。韓国社会で抑圧されている声を、演劇的アプローチによって明らかにすることに関心を寄せる。近年ではアフリカ系移民や女性労働者に焦点を当てた作品を発表。現在、韓国内の#MeToo運動を背景に、安全な創作環境の確立を模索。ほか、ドキュメンタリー・シアターのさまざまな手法を用い、個人と社会の問題とをつなぐ作品づくりを目指す。2020年の韓国文化芸術委員会Creative Academyフェロー。
ジュンイー・マー
マレーシア
Photo by Low Pey Sien
1991年生まれ。建築家として研鑽を積み、人間がどのように空間を使用し、空間がどのように人に影響を及ぼすかに関心を持つ。現在、約280坪のアートスペースKongsiKLを小規模なチームとともに運営し、分野横断的なパフォーマンスコラボレーション『Seri Tiga』シリーズなど、プロジェクトやイベントを多岐に渡ってプロデュース。さまざまな都市介入型プロジェクトへの参加や、クアラルンプールでリサーチプロジェクトなどに携わる。
スナヤナ・プレムチャンデル
インド
1993年生まれ。演出家、シアターメーカー、キュレーター。コミュニティとの関わりに焦点を当て、ジェンダーと政治・社会をめぐる議論を扱い、フェミニズムの視点から作品を手掛ける。経済学の学位取得後、劇作や演出を学び、ランガ・シャンカラ劇場のプログラム・コーディネーターとして勤務。インドで開催されるGender Bender 2019に選定される。オンラインディスカッション・パフォーマンスシリーズExploring Exciting Textsのキュレーター。バンガロール(現ベンガルール)の演劇グループKathaSiyah Trustの創設メンバー兼共同芸術監督。
ネス・ロケ
フィリピン
Photo by Geloy Concepcion
1991年生まれ。舞台・映画俳優、ドラマトゥルク、エデュケーター。2009〜2018年、マニラを拠点とするコンテンポラリー・パフォーマンス・カンパニーSipat Lawin Ensembleのメンバーとして活動。現在、東京藝術大学の大学院に在籍し、都市空間におけるサイトスペシフィックな介入を、パフォーマティブな行為として捉え研究を行う。2019年のBIPAMではアルフィアン・サアットの『The Optic Trilogy』リーディング公演、2020年はビジュアルアーティストのラルフ・ルムブレスの映像作品『Sa Pagitan 1: Mekong River』に出演。
山口惠子
日本
1986年生まれ、京都在住。俳優。松本雄吉演出作品、マレビトの会、したためなどの公演に出演。りっかりっか*フェスタ(沖縄)では俳優、演出助手として国際共同制作に多数参加。2011年に演劇グループBRDGを立ち上げ、インタビューやフィールドワークを元に創作活動を始める。2020年に日本・フィリピンの青少年とフィリピンの劇団PETAとの共同制作を行う。移動する人々の人間模様に興味を持つ。京都・東九条のカフェでラジオも放送中。