APAF Lab.
ジョグジャカルタと東京。
二つの都市で己と向き合う。
Lab.は、成果物を完成させることを求めず、プロセスを重視する場です。キャプテンのファシリテーションのもと、参加者はジョグジャカルタと東京でのフィールドワーク、ワークショップ、観劇、ディスカッション等を通じ、自身の問題意識や作品創作における思考を深めます。
最終プレゼンテーションでは、旅を通じて得た思考やアイデア、現在の思いや未来の活動についてを参加者それぞれが観客に届けます。
キャプテン:orangcosong (藤原ちから、住吉山実里)
参加者:ジェームズ・ハーヴェイ・エストラーダ(フィリピン)、浜田あゆみ(日本)、アルシタ・イスワルダニ(インドネシア)、岩澤哲野(日本)、劉彥成(台湾)、パク・ヒョンジ(韓国)、ポンテープ・ペットサムリット(タイ)、シャリファ・アレイシャ・アル−ヤハヤ(マレーシア)※アルファベット順
前半 <Lab.ジョグジャカルタ> 2019年9月27日(金)から10月3日(日)
後半 <Lab.東京> 2019年10月21日(月)〜10月27日(日)
■最終プレゼンテーション
10/27(日)13:30
チケット:入場無料・予約優先(2019年9月1日10時予約開始)
会場:東京芸術劇場 シアターウエスト
〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-8-1
電話 03-5391-2111(代) FAX 03-5391-2215<受付時間>9:00~22:00(休館日を除く)
JR・東京メトロ・東武東上線・西武池袋線 池袋駅西口より徒歩2分。駅地下通路2b出口と直結しています。
キャプテン
東京もアジアの一部。地理的に見れば、まさに極東の大都市です。アジア各地から集まる参加者たちが、この東京にどんな異質な文脈を持ち込むか、そしてどんな新しい可能性を見い出すか。ぜひその瞬間を目撃・共有しにきてください。
藤原ちから
アーティスト、批評家、オランコソン
1977年、高知生まれ。横浜を拠点にしつつ国内外の各地を移動し、アーティスト、批評家、キュレーター、ドラマトゥルクとして活動。「見えない壁」によって分断された世界を繋ごうと、ツアープロジェクト『演劇クエスト』(2014〜)を横浜、城崎、マニラ、デュッセルドルフ、安山、香港、東京、バンコクで創作。また「人の移動」に興味を持ち、パフォーマンスとして『港の女』(2017)や『HONEYMOON』(2018)の試演を重ねるほか、多国籍なアーティストたちと『IsLand Bar』を台北のADAM2017および台北芸術祭2018で上演。2018年からは住吉山実里の『筆談会』にドラマトゥルクとして参加している。批評活動としては、演劇ジャーナリスト・徳永京子との共著に『演劇最強論』(2013)があるほかウェブサイト「演劇最強論-ing」も共同運営。2017年度よりセゾン文化財団シニア・フェロー、文化庁東アジア文化交流使。
参加アーティストたちは合計二週間、ふたつの都市で、土をほくほく耕します。お披露目するのは果物ではありません。どんな果物になるかまだわからないピカピカの芽です。一緒に水をやりに来てください。
住吉山実里
アーティスト、ダンサー、オランコソン
1986年、大阪生まれ。京都工芸繊維大学で建築を学ぶ。京都を拠点にダンス、舞踏、演劇など数々の演出家の作品に出演し、千日前青空ダンス倶楽部(2009〜2011)、Ensemble Sonne(2013〜2018)に所属。dracom登録メンバー(2018〜)でもある。2010年から自身の作品創作を始める。空間と身体の関係に着目し、風船やカルタなどの道具を自作して観客との関係をつくるのが特徴。音楽家や建築家とのコラボレーションも得意とし、最近ではハノイの線路の上で現代音楽家のTam Phamと踊った。2017年より、完全無言のシチュエーションで筆談のみで対話を試みる『筆談会―これより先、無言』を開催し、京都、大阪、釜山、上海、香港、台北、高知、ヤンゴン、ジョグジャカルタで上演。同年より、藤原ちからの『演劇クエスト』や『HONEYMOON』に参加し、アジア各都市で活動している。
参加
ジェームズ・ハーヴェイ・エストラーダ(フィリピン)
演劇・パフォーマンス・映画製作者
コンテンポラリーパフォーマンス制作会社であるThe Scenius Proの美術ディレクター。「Hear, Here!」では聴覚障がい者コミュニティの権利向上を支援し、「Reign-Bow」ではドラァグクイーンのパフォーマンスを活かしHIV患者への差別意識の撤廃を主張、演劇「Maikling Dasal, Mahabang Gabi」では海外のフィリピン人労働者の苦境を描く。
Regional Lead School for the Arts in Angonoでパフォーマンスアートを教えており、同校の公式パフォーマンスグループ、Luwal Sining-Pagganapの創設者でもある。このグループでは、歌、オーケストラ、ダンス、ロンダヤ(弦楽器演奏)、劇場アートの5つの分野を融合した表現を行っている。また、GMAネットワークのテレビ番組の脚本および監督を担当している。
リュウ・イェンチェン(台湾)
振付家・パフォーマー
大身體製造(Dua Shin Te Production)の振付師、パフォーマー、音楽監督、美術監督。国立台北芸術大学のダンス大学院課程修了。作品「Nowhere」の振り付けにより、北京国際バレエコンクール(2013)で特別賞を受賞。デュエット作品の「Tschuss!! Bunny」はS-AN Artistic Creation賞を受賞し、アジアおよびヨーロッパ各地の都市でツアーを行っている。Frontier Dancelandをはじめとし、マカオとシンガポールの振付師や企業とのコラボレーションも行った。代表作は「The End of Journey」(2018)、「Monster」(2017)、「under surface」(2016)、「The Highest Place-All the Same」(2015)、「Tschuss!! Bunny」(2013)など。